2016-04-29

ブランクありのママ薬剤師がパートで復帰・復職するには

女性薬剤師として働いていたとしても、結婚・出産を機に働いている職場を辞める人は多いです。また、出産のときに休職という形を取ったにしても、二人目の子供で同じように休職し、結局そのまま辞めるケースもあります。そうして子供が小さいときは子育てを頑張っていた女性であっても、小学生や中学生など子供が大きくなるにつれて塾代や習い事など出費が増えていくために「このままでは家計がヤバイ」と考えるようになります。その結果、薬剤師という資格を活かして現場へ復帰・復職を考えるようになります。このときは当然ながらブランクがあるのですが、ママ薬剤師である以上は適切な職場で復職しなければいけません。なお、このときは一般薬剤師というよりも、パート薬剤師として復帰・復職する人の方が多いです。そのため、ここではブランクありのママ薬剤師がパートとして復帰するときの注意点について解説していきます。 パート薬剤師のメリット・デメリットこれからママ薬剤師が現場復帰して活躍するとき、基本は調剤薬局かドラッグストア(調剤併設ドラッグストアを含む)になります。病院という選択肢はあまりありません。病院であると、より高度な知識や技術を要求される場面が多くなるため、ブランクありの人や経験が少ない人では務まらないことがあるからです。そこで多くのママ薬剤師は薬局を選択しますが、なぜパート薬剤師かというとその理由として以下の項目が挙げられます。・時間の融通が利く・異動や転勤がない(ヘルプはあるかもしれない)・責任を負わなくても良いまず、結婚・出産を機に辞めた場合は子供が小さいため、時間の融通が利く方が良いです。一般薬剤師であると、「週3日だけ勤務」「午前だけ出勤する」などは不可能であるため、パート薬剤師という選択をします。さらに、異動や転勤がありません。正社員の一般薬剤師にも共通しますが、パート薬剤師を希望する人であっても、多くは家の近くにある薬局やドラッグストアでの勤務を望みます。単純にその方が便利だからです。ただ、いくら自宅に近い薬局に転職・復帰したとして、異動によって家から遠い薬局での勤務を命じられるのでは意味がありません。しかしながら、パート薬剤師であれば異動や転勤を設けていない調剤薬局やドラッグストアが比較的多いため、勤務地の心配をせずに働くことができます。もちろん、会社によって方針が異なるため、確実に転勤がないかどうかは転職の段階で確認しておく必要があります。なお、他の店舗で薬剤師が足りなくなった場合、ヘルプ要因として別の薬局へ一時的に勤務してほしいと頼まれることはあります。これについては、柔軟に対応すると良いです。他には、責任を負わなくて良いものパート薬剤師の利点です。もちろん、薬の監査をして間違ったときは責任を負うことになり、患者さんに謝る必要があります。ただ、管理薬剤師や一般薬剤師のように店舗全体の責任を負う必要はないという意味です。一方で「大きな責任があってもいいので、新たなことにチャレンジしたい」という人にとって、パート薬剤師は向いていないかもしれません。そのような場合、どこかの段階で一般薬剤師として働けるように交渉する必要があります。薬剤師の場合、パート薬剤師から正社員になるのはそこまで難しくはありません。1~2店舗しか経営していない会社は難しいかもしれませんが、それなりの店舗を運営している薬局であればむしろ歓迎してくれます。 ブランクありのパート薬剤師の時給相場それでは、パート薬剤師として働く場合はどのような時給になるかというと、基本的には「時給2000円」が基本です。それまで調剤経験がなかったり、ブランクが長かったりする薬剤師は時給2000円からスタートすると考えればいいです。もちろん、ピッキングなどの調剤業務以外に監査や服薬指導、薬歴管理などをかなり行えるようになれば、それに伴って時給は上がっていきます。例えば私が働いていた調剤薬局では、正社員としては働かず、12年もパート薬剤師として勤務しいているベテラン女性がいました。会社の創業時からいた人であるため、管理薬剤師よりも会社の歴史について詳しいという、珍しいパート薬剤師でした。入社当初は「ブランクありのママ薬剤師」として働き始めたものの、現在ではベテランのパート薬剤師です。その人は最初、時給2000円からスタートしたらしいですが、当時で時給3500円を超えていました。余談ですが、「土曜日でも働ける」というパート薬剤師は重宝されます。多くの人は土曜日に予定が入りやすいため、土曜日勤務できる人はかなりありがたい存在なのです。そのため、たとえ調剤経験がなかったりブランクが長かったりしたとしても、土曜OKというだけで大きな戦力になるため、堂々と面接を受けて復帰・復職すれば問題ありません。ちなみに、薬剤師として薬局に復帰する場合、最初はピッキング(処方せん通りに薬棚から薬を拾う作業)からはじまります。ここで薬品名を覚えたり、一般名と商品名が合致するようにしたりします。もちろん、薬が置いてある場所を理解するという意味もあります。そうして徐々に慣れてきたあとは、簡単な処方せんから投薬・服薬指導を実践していきます。前職で投薬・服薬指導の経験がある場合、最初から難しい処方せんであっても対応できるかもしれません。ただ、そうした調剤経験がない場合は「高血圧」や「脂質異常症」の薬が一つだけ処方されているなど、薬が少なくて簡単な内容から服薬指導を行っていきます。これらの経験を積んでいき、きちんと投薬や薬歴入力ができるようになった後、吸入薬など難しい薬を対応するようになり、最終的に薬の監査をすることになります。ここまでスキルが上がれば、時給2000円よりも時給が上がっているはずです。いずれにしても、調剤経験がなかったりブランクがあったりするからといって、パート薬剤師としての復帰・復職をためらう必要はありません。知識不足は働きながら補えばよいため、後は現場で学びながら薬剤師経験を積んでいけば問題ないです。
元の記事を詳しく読む

カテゴリー